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損してる人

Aさん(男性)当時40代前半

Aさんは、東証一部企業の関連子会社に勤務していたが時代の流れで会社が統廃合となった。 投資判断つき情報で株式投資

 

今までの仕事となんら変わることはないのだが、一度会社を退職した形にして退職金の清算をしてから新しい統合された会社入社することになった。

 

そんなことになるとは夢とも思わずその少し前から、出入りの銀行の担当者に薦められて投資信託をはじめていた。 そのうち株がネットでできるようになり、株にも手を出し始めていった。

 

当時は、ITバブルの真っ最中であり、にわか投資家ではあったが時には大儲けしたりすることもあったが今思えばそれが逆に不幸の始まりだったといえる。

 

儲かるものだからどんどん株にのめりこんでいった。毎朝、経済新聞で、投資信託の金額を確認しては一喜一憂。 仕事の合間にパソコンで株価をにらみ、移動の車の中では携帯で株価を気にしていた。 投資資金は多いほど儲けることができると常々口にしていた。

 

やがて、会社統合での退職金として数百万単位のお金を手にすることとなった。

 

退職金の積み立てが一度チャラとなってしまうので、彼は複雑な気持ちを抱えていた。自分の意志で会社を退職したわけではないのに統合された会社の新入社員としての退職金積み立てが始まることになるからだ。 長い目で見ると受け取る退職金はトータル金額が減るのではないかという不安がぬぐえなかった。

 

それならば、株につぎ込んで増やしてやろう。これはチャンスだと思うようになった。

 

そうして彼はその退職金の大半をつぎ込んでいったがそのころから損失が膨らんでいったようだ。

 

塩漬けが多くなり、表情がさえなくなって、あまり株の話題も口にしなくなった。 おそらく数百万単位の損失を出したのではないかと思う。

 

有り金全部つぎ込んだというわけではないので生活に支障を及ぼすものではないが、後悔しているみたいだ。

 

それでも投資から完全撤退したわけではなく、細々とやっているみたいだ。親の家に同居しているので、マイホームのローンもなければ家賃の心配もいらない。

 

仕事は責任ある地位にあるし、経済的にはこの先も安定している。そして仕事にはいつも全力投球している。

 

どこかで投資の教育を受けたわけでも、本を買って勉強したわけでもない。情報や知識はほとんど、ネットと経済新聞だ。あとは株で儲けている従兄弟に時々相談している。従兄弟には世界情勢が読めないとダメだといわれたらしい。

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